2024/08/27 重要

2024年10月より始まるドコモメールの「なりすましメールの警告表示機能」と、必要な対応について


NTTドコモ社(以下ドコモ社)より、2024年10月(予定)からドコモメールに新機能を導入するとアナウンスされ、
メール送信者に対しては「DMARCの対応」などが求められています。

▼ドコモメールにフィッシング詐欺対策を目的とした「なりすましメールの警告表示機能」を導入(PDF)
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_240522_00.pdf

DMARCに未対応の場合などは、メール開封時になりすましメールの危険性があることの警告が表示されるようになります。

それにより、エンドユーザーへ不信感を与え

 ・迷惑メールとして報告される
 ・メール本文内URLのクリック数が低下

などの影響が発生する恐れがあります。

ドコモ社よりメール送信者に対して求められていること、および店舗様で必要な対応について下記にまとめておりますので、
ご確認とご対応をお願いします。


▼ 目 次
1. ドコモ社の発表について
2. ドコモ社「なりすましメールの警告表示機能」とは
3. 店舗様で必要な対応
4. 対応しなかった場合の影響


1. ドコモ社の発表について


ドコモ社より資料が公開されておりますので、下記リンク先のPDFをご確認ください(※)。

▼ドコモメールにフィッシング詐欺対策を目的とした「なりすましメールの警告表示機能」を導入
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_240522_00.pdf

ドコモ社のアナウンス内容から、店舗様で必要な対応について、「3. 店舗様で必要な対応」にまとめましたので、ご確認をお願いします。

※掲載時点の情報であり、情報が更新される可能性があります。


2. ドコモ社「なりすましメールの警告表示機能」とは


ドコモメールにおいて、FROMメールアドレスのドメインがDMARCに未対応、または認証失敗の場合、
メール受信者に下記警告が表示されます。

 ・メール本文とメールヘッダ情報画面に、なりすましメールの可能性がある旨の警告表示
 ・メール本文内のURLクリック時に、警告ダイアログ表示(遷移するか否かを選択)

詳細はドコモ社のアナウンスをご確認ください。
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_240522_00.pdf


3. 店舗様で必要な対応


ドコモ社の「なりすましメールの警告表示機能」は2024年10月に導入される予定です。
それまでにDMARCへの対応が必要となります。
また、メールの信頼性を高めるために導入を推奨する機能についてもご案内します。
詳細はそれぞれ下記をご確認ください。

SPF、DKIM(作成者署名)、DMARCへの対応
【推奨】BIMIの導入
【推奨】ドコモメール公式アカウントの導入(BIMIを導入しない場合)



SPF、DKIM(作成者署名)、DMARCへの対応

下記、各「FROMメールアドレス」に登録されているメールアドレスのドメインについて、SPFレコードやDKIM、DMARCの設定が必要です。
※複数のドメインを設定されている場合は、それぞれのドメインごとに設定する必要があります。


まだ対応されていない店舗様で対応を希望される場合は、サポート窓口までご連絡ください。


◆自動配信メール
お店を作る > メールフォーマット登録・照会 > 各メールフォーマット[編集] > FROMメールアドレス
(未設定の場合、店舗管理者メールアドレスの先頭に設定されているメールアドレス)

◆手動配信メール
注文の管理 > 受注管理 > 受注データ管理 > 配送区分/取消区分/入金区分/受注自由区分メール1~5 [編集] > 個別メール配信
> FROMメールアドレス

◆メールマガジン:Mail Publisher連携をご利用の店舗様
プロモーション > メルマガ管理 > メルマガコンテンツ新規登録/一覧 > [新規登録] > メルマガコンテンツ登録・編集 > FROMメールアドレス
システム設定 > システム設定マスタ > 初期設定 > Mail Publisher:FROMメールドメイン

◆メールマガジン:Mail Publisher連携をご利用でない店舗様
プロモーション > メルマガ管理 > メルマガ予約/配信 > [次へ] > メルマガ配信 予約変更・新規予約 > FROMメールアドレス



【推奨】BIMIの導入

BIMI(ビミ/Brand Indicators for Message Identification)とは、正しい送信元からのメールに、
企業のブランドロゴを表示させる国際標準技術です。

エンドユーザーの受信トレイに認証されたブランドロゴが表示されることで正当なメールであることを示すことができ、

 ・なりすましメール(フィッシングメール)防止
 ・迷惑メールと判別されにくくなる
 ・ブランド認知度の向上
 ・開封率・クリック率の向上

などの効果が期待できます。

Gmailなど、ドコモメール以外でも普及しつつあるため、対応をご検討いただくことを推奨しております。


BIMIを使用するには、

・ロゴの商標登録
・ロゴの証明書(VMC)を取得
・送信元ドメインのDMARCを設定

などの対応が必要です。

※ご参考(外部サイト)
▼BIMI を使用してメールにブランドロゴを追加する
https://support.google.com/a/answer/10911320



【推奨】ドコモメール公式アカウントの導入(BIMIを導入しない場合)

「ドコモメール公式アカウント」とは、あらかじめ申込みされた企業などの公式アカウントから送信されたメールに、
ドコモメール上で公式アカウントのマークを表示する機能です。
詳細はドコモ社の案内ページをご確認ください。

▼「ドコモメール公式アカウント」とは
https://www.ntt.com/business/services/official_account.html

BIMIを導入されない場合、こちらの機能の導入をご検討ください。


4. 対応しなかった場合の影響


DMARCに対応しなかった場合、2024年10月以降(予定)は、送信したメールがドコモメールでは「なりすましの可能性がある」と判断され、
メール本文や、メール本文内のURLを押下した際に、警告が表示されるようになります。

それにより、

 ・エンドユーザーへ不信感を与える
 ・メールを読むのを止めてしまう
 ・迷惑メールとして報告される
 ・メール本文内URLのクリック数が低下

などの影響が発生する恐れがあります。


BIMI、またはドコモメール公式アカウントを導入しなかった場合については、
メール送信者が影響をうけるような情報は発表されておりません(掲載時点)。

しかしながら、メールの信頼性を高めるという観点で、弊社では導入を推奨しております。